GUIDE 2

ケガ・身体の不調・通院ガイド

交通事故のケガは、その場では気づきにくいことがあります。症状の出方、受診のタイミング、通院中に気をつけたいことをまとめました。

最終更新:2026年10月29日

普段着の人が首の後ろに手を当てている後ろ姿(イメージ)
※写真はイメージです

1. すぐに救急を受診したいサイン

次のような様子があるときは、ためらわず119番通報、または救急外来を受診してください。

  • 意識がぼんやりする、受け答えがおかしい
  • 強い頭痛、くり返す吐き気・嘔吐
  • 手足が動かしにくい、力が入らない、強いしびれ
  • 胸やお腹の強い痛み、息苦しさ
  • 出血が止まらない

2. 事故のあとに出やすい症状

追突事故などでは、首に急な力が加わり、いわゆる「むち打ち」(頸椎捻挫など)と呼ばれる状態になることがあります。次のような症状は、事故から数時間〜数日たって現れることもあります。

  • 首・肩・背中・腰の痛みやこわばり
  • 頭痛、めまい、耳鳴り
  • 手や腕のしびれ、だるさ
  • 気分が悪い、眠れない、集中しにくい

これらの症状の原因や程度は、医師の診察でなければ判断できません。

3. 受診のタイミング

診察室で医師に症状を相談している様子(イメージ)
※写真はイメージです

痛みが軽くても、できるだけ早く。

症状の有無にかかわらず、事故のあとはできるだけ早く病院・整形外科で診察を受けることをおすすめします。受診までの期間が空くと、事故とケガの関係が確認しにくくなり、保険の手続きで困ることがあります。

  1. 1. 早めに医師の診察痛みが軽くても受診する
  2. 2. 保険会社に連絡受診したこと・通院先を伝える
  3. 3. 通院を続ける整形外科+必要に応じて整骨院
  4. 4. 記録を残す通院日・症状・領収書

夜間や休日で、救急車を呼ぶべきか・どこを受診すればよいか迷うときは、兵庫県の「救急安心センターひょうご」(#7119、直通 078-331-7119)に電話で相談できます。24時間365日、相談は無料(通話料は自己負担)です。緊急だと思ったら、迷わず119番へ。

出典:兵庫県「救急安心センターひょうご(♯7119)」。地域ごとの相談窓口は地域ガイドをご覧ください。

4. 受診するときに伝えること

  • 交通事故でケガをしたこと、事故の日時
  • どのような事故だったか(追突された、自転車で転倒した など)
  • 痛む場所、いつから・どのように痛むか
  • 小さな症状も含めて、気になることはすべて

5. 通院中に記録しておきたいこと

ノートに記録を書き込んでいる手元(イメージ)
※写真はイメージです
  • 通院した日と医療機関名
  • 症状の変化(メモアプリなどで簡単に)
  • 診察・薬・施術などの領収書
  • 通院にかかった交通費
  • 仕事や家事を休んだ日

通院先を変えたい・増やしたいときは、保険会社に先に連絡しておくと安心です。整形外科に通いながら、通いやすい整骨院を併用する方法もあります。くわしくは整形外科と整骨院についてをご覧ください。

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6. 通院を続けるうえで気をつけたいこと

自己判断で通院をやめない

忙しさなどで通院の間隔が大きく空くと、症状と事故との関係が確認しにくくなることがあります。通院のペースは医師と相談して決めましょう。

症状は具体的に伝える

「いつ・どこが・どのように」つらいのかを、診察のたびに伝えましょう。良くなった点も悪くなった点も、カルテに残ることが大切です。

「症状固定」について:治療を続けてもそれ以上の大きな改善が見込めない状態を「症状固定」といいます。症状固定の判断は医師が行い、その後の補償の手続き(後遺障害の申請など)にも関わります。

保険会社から通院の終了について打診があった場合も、まずは主治医に症状の状況を相談しましょう。判断に迷うときは、弁護士などの専門家に相談する方法もあります。

7. 健康保険・労災保険を使うとき

健康保険

交通事故のケガでも健康保険を使って受診できます。その場合は、加入している健康保険の窓口に「第三者行為による傷病届」などを提出する必要があります。

労災保険

仕事中や通勤中の事故は、労災保険の対象になる場合があります。勤務先に事故のことを伝え、手続きについて確認しましょう。

どの保険を使うのがよいかは状況によって異なります。医療機関の窓口や保険会社に相談してください。

8. 子ども・高齢者がケガをしたとき

子どもの場合

小さな子どもは、痛みや体調の変化をうまく言葉にできないことがあります。事故のあとしばらくは、機嫌・食欲・眠り・歩き方などに普段と違う様子がないか見守り、気になることがあれば早めに受診しましょう。

高齢の方の場合

骨がもろくなっている場合、転倒などでも骨折していることがあります。また、持病やふだん飲んでいる薬が診察に関係することもあるため、受診のときに伝えるようにしましょう。

9. 気持ちの不調も相談を

事故のあと、「眠れない」「事故の場面を思い出してしまう」「車に乗るのが怖い」といった気持ちの不調が続くことがあります。身体のケガと同じように、ひとりで抱え込まず、主治医に相談してみてください。

10. よくある質問

事故から数日たってから首が痛くなりました。今から受診しても大丈夫ですか?

はい、気づいた時点でできるだけ早く受診してください。受診の際は「何日に交通事故に遭い、いつから痛みが出たか」を伝えましょう。あわせて保険会社にも連絡しておくと手続きがスムーズです。

平日は仕事で通院が難しいのですが、どうすればいいですか?

夜間や土曜日に診療している医療機関もあります。また、整形外科での定期的な受診を続けながら、夕方以降や土曜日にも受付している整骨院を併用する方もいます(整骨院に通うメリット)。通院先を変えたり増やしたりする場合は、保険会社に先に連絡しておきましょう。

通院の交通費は補償されますか?

通院に必要かつ相当と認められる交通費は、補償の対象になることがあります。何が認められるかはケースによって異なるため、領収書や記録を残したうえで保険会社に確認しましょう。